「あらんじぇ」での思い出

 どうも、十二夜咲夜です。初投稿になります。皆さん優しい目で読んでくれたら幸いです。

 

 さて、今回は某都大学で当時一回生だった僕が所属していたサークル、その名も「あらんじぇ」での思い出を語っていこうと思います。

 

 まず、「あらんじぇ」(以下、友達が考えた略称で「じぇ」と呼びます)についてご説明します。じぇ は大学生協の中の学生委員会(学生が生協活動に関わってる的な認識でおk)に属するサークルです。生協はいろんな活動をしていますが、じぇ はその中でも「食」に関わる企画を考えるなどの活動をしています。

 ちなみに、学生委員会には じぇ 以外に「Pallet」「SillyFox」「らいふすてーじ編集部」の3つの団体(サークル)があります。それぞれがどんな活動をしているかは、めんどくさいのでここでは説明しません(調べたら出てきます)。

 

 さて、時は2019年4月。新歓が活発なこの時期に、僕は既に仲を深めていた友達の一人が入ろうとしていたこの じぇ に、便乗するように入会しました。理由はいろいろあるのですが、「食」につられたのと(僕は決してデブではありません)、何より「女子が一定数居るサークルに所属している」という名目が欲しかったからです。

 

 しかし、僕は活動日である毎週火曜日の例会に出席するすることができませんでした。なぜなら、僕はこのときまだ実家勢で、かつ時間割の都合で、火曜日の夕方に自動車学校の予約を入れるようにしていたからです。じぇ を優先させることもできましたが、モチベーション的に自動車学校を優先し、結果前期の例会は9割欠席するという事態に陥ってしまいました。

 そんな訳で、当然サークル内で友達が出来ることもなく、たまに例会に出席しても、端っこで一人、Twitterをしたり数学をしたりという陰キャof陰キャを貫くことになりました。(上で言った一緒に入会した友達には迷惑がかかると思い、こちらからも積極的に話しかけるということはしませんでした。)

 

 そんな僕でしたが、入会した当初は、普段活動に参加できない代わりに合宿には積極的に参加しようと意気込んでいました。実際、5月と6月の合宿には両方参加しました。けれど、そこでも僕は陰キャの力を発揮します。

 まず、5月の合宿。なんでも じぇ のことについて学ぶというのが名目の合宿で、学生委員会やらなんやらについて先輩から講習を受けた後にテストを受けて、夜の宴会でそのテストであった大喜利解答を発表、みたいな感じだったと思います。そこまでは良かったです。その後に悲劇は起こりました。

 続きの宴会で、各テーブルで人狼ゲームをしたり楽しく会話したりと仲を深めていくのですが、奇跡的に僕もその中に自然と入れてました。入れていたのに、突如誰かが乃木坂46の話題を持ち出したのです。僕はアイドルに全く興味がなく、当然乃木坂は知らないのでだんまりを決め込んでいましたが、なんとその場の僕以外の全員が乃木坂46ファンであり、僕を除いて会話が盛り上がっていったのです。なんということでしょう。僕はすぐにTwitterの世界にこもることにしました。みんなが乃木坂について、誰々が良い、あの子が可愛い、などと熱を上げていく中、僕一人は絶対零度の見えない壁を貼り、TwitterのTLと会話をしていました

 そしていつまで経っても乃木坂の会話が終わらないので、僕は一人先に寝床に就くことにしました。多分、酒で酔いつぶれた人以外で、自分から寝た人は僕以外に居なかったです。今思い返すと、これって僕悪くないですよね..........別に誰が悪いとかじゃないですが、ただただ席の運が悪かったように思います。

 あ、あと宴会の前の自由時間に、みんなは先に宴会場に言ってしゃべっていましたが、僕は宿の周りの道を徘徊してました深夜徘徊です。なんと、この宿の場所があの滋賀のメタセコイア並木の道沿いにあるんですよ。そりゃあ探索したくなりますよね......したくならない?あっそう......

 

 さて、続いて6月の合宿。この合宿の名目は、サークルを卒業する3回生に後輩から別れの挨拶とかを告げる、といういわゆる送別会をすることでした。その会までは特に問題はなく(むしろ色んな活動を精一杯楽しみました)、確か夜の10時か11時くらいにそれは始まりました。その会場に僕らは入場して、後輩用の席に空いてるとこから座っていくんですが、何と僕の席は一番前。3回生の先輩がお話をしたり、1回生・2回生が別れの言葉を送ったりする場に一番近い席でした。

 そんな感動的なイベントですが、なんせ3回生の先輩一人一人に対するお別れの仕方のクオリティに力を入れているもので(もちろん大事なことです)、最終的に終了した時間は朝の4時とかでした。失礼ながら、僕は心の中で

 

何時間やってんだ

 

って突っ込んでました。もちろん既にお世話になっていた3回生の方はいたので式そのものを批判するつもりはありませんが、ちょっとかかりすぎだろ、と。多分、僕以外にも思ってる人いたと思います。5、6時間もやってたら流石に誰か飽きてますって。しかもまだ3回生とは交流の少ない1回生なら。

 さて、そんなこんなで、イベントの最中は終わりが見えなかったもんですから、僕は時間潰しのために、適当にその場の紙で数学をしだします。しかも隣に座ってたまだ知らない同回生の人に鉛筆を借りて。もくもくと数学をし続けます。偶にTwitterを眺めて休憩したりして。

 そうしてこの儀式は終わりましたが、何でも後から聞いた話によると、周りの奥に座っていた女子などは、一番前の席で先輩のお話を聞かずに数学をしていた僕を快く思っていなかったそうです。

 

 ......まあそりゃそうですよね。確かに僕のしてたことは、後から思えば大変失礼です。

 

 でもじゃあどうしろっていうねん!!!そういうんなら席変わってくれや!!!途中休憩時間とかあってんしそんとき言うてくれたら席交代したがな!!!場所変わったって儀式中に数学してることに変わりはないし、なんなら寝てたやつ全員同罪やろ!!!

 

   ................ふぅ。落ち着きました。まあこんなことがありましたが、それ以外特に悪いこともなく、無事に(?)6月の合宿も終わりました。

 

 ところで、前期に例会に参加できない理由として自動車学校と言いましたが、免許は7月頭には取り終わっていました。なので、7月からは例会に行けるのです。しかし、僕は例会の参加を渋ります。だって、友達も全然おらず、出席しても、Twitterと数学しかしないのに、行く意味はあるんかなあ、と。8月・9月の夏休みにも例会はありましたが、まだ実家勢で(9月後半から下宿勢にジョブチェンジします)、夏休みにわざわざ大学行って じぇ の例会だけ参加して帰るのもなあ......ってことで、結局サボりがちでした。この頃にはもはや じぇ へのモチベは底に近づいていました

 

 夏休みの終了と共に後期授業が始まり、下宿環境も整ったので、いつでも じぇ に行けるようになりましたが、意識はどんどん低下する一方で、結局欠席してばかりいました。5月ぐらいから既に言われてたことですが、周りの友達から「なんで じぇ 入ったん?」とか「もう辞めた方がええんちゃう?」とか、言われてました。僕も何で入ったから分からんし、辞めたいけど辞め時分からん、とずっと笑いながら返事してました。

 

 さて、そのままずるずると じぇ に所属し続けていた僕でしたが、遂に辞め時を見つけました。たまたま参加した例会で、次の連絡がなされました。

 

「来年の新歓費として一1万5000円集めます」

 

 ...........................................は?僕、このサークルは年会費とかそういうお金はかからないって聞いてましたが???

 

 このとき僕は決心しました。じぇ、辞めよ。ここが潮時や、と。

 そう決意した僕は、一応一番最初の友達に相談し、一つ返事で「うん、辞めていいと思う(笑)」と言ってくれたので、すぐにグループLINEから退会し、縁を切りました。そうして、僕の じぇ との関係は終わりを告げました。

 ちなみに、このお金のについてジョークを効かせた当時のツイートが↓になります。

https://twitter.com/twelve_sakuya/status/1191693876601315331?s=20

 

 以上、僕の じぇ の思い出でした。こうやって思い返してみたわけですが、僕が じぇ を辞めるに当たって、じぇ にほとんど批判はありません(お金のとこくらい)。他はすべて、僕の環境と僕が陰キャすぎたのがダメだったのだと思います。実際、じぇ は陰キャ陽キャの皮を被ったやつで構成されてると友達に言われたのですが、じゃあ僕は陰キャの皮を被った陰キャやん、って。皮剥いでも一緒やん。悲しく突っ込むことしかできませんでした。

 

 じぇ に入るな、とは決して言いません(ただの活動妨害になってしまうので)。ただ、このサークルはとにかく人数が多いです。人が多すぎて輪に入るのが苦手、という方には、申し訳ありませんが相性が悪いと思いますので、おすすめはできません。

 

 最後に、ここまでお読みになって下さった方、ありがとうございました。拙い文章だったとは思いますが、僕の思いが伝わってくれたら、嬉しい限りです。